毎日アイロンしているけど、縮毛矯正と、毎日アイロンするのはどっちが痛むのかな?
やっぱり毎日アイロンする方が痛むのかな?
今この記事を見ている皆さんは、一度はこの疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?
毎日綺麗なストレートヘアを保ちたいけど、できるだけ髪へのダメージは軽減させたいですよね。
そこで今回は美容師である僕の知識と経験から、独断と偏見を交えながらこの疑問を徹底解説したいと思います。
縮毛矯正をかけようか迷ってる方や縮毛矯正をやめようか迷ってる方には参考になるお話だと思うのでぜひ最後までご覧ください。
ただ髪質とか生え方とか、色々皆さん人によって違いますし、その人の髪の状態によっても個人差が出てくるので参考までにしていただけたらと思います。
今回は以下の3つのポイントに分けてお話ししていきます。
- ストレートアイロンで髪の毛がまっすぐになる理由
- 縮毛矯正で髪の毛がまっすぐになる理由
- ストレートアイロンと縮毛矯正はどちらが痛むのか?
では説明をしていきたいと思うのですが、その前にそもそもなぜ髪の毛がまっすぐになるのか?
その仕組みについてお話ししていきます。
髪の毛の中には無数の鎖があると思ってください。その無数の鎖が真っ直ぐに繋がっていたり、グニャグニャと曲がりながら繋がっていたり、いろいろな形で繋がっています。
この繋がった鎖の形によって髪の形状は決まってきます。
例えば、癖などでうねっている髪の毛は、無数の鎖が曲がって繋がっている状態です。
直毛の髪の毛は、鎖がまっすぐになって繋がっている状態です。
そんなふうに考えていただけたらわかりやすいと思います。
では、曲がって繋がっている鎖を、どうやってまっすぐにするのか気になりますよね?
それはまず、髪の毛の中にあるつながっている鎖を一度バラバラにします。
そしてそのバラバラになった鎖をまっすぐにした状態で再度繋ぎなおすと鎖がまっすぐの状態になるので、髪がストレートになります。
つまり原理としてはそこまで難しくはないのです。
アイロンも縮毛矯正もこの鎖を一度バラバラにしてから、再度まっすぐの状態に直して繋ぎ直すというのは同じなんですけれど、その方法に大きな違いがあります。
そこが今回の大きなポイントになってくるんじゃないかなと思います。
まずはストレートアイロンについて説明していきます。
目次
ストレートアイロンで髪の毛がまっすにぐになる理由
ストレートアイロンで髪の毛がまっすぐになるのは水素結合という原理によって起こります。
今回はこの水素結合は鎖の一種だと思ってください。
水素結合を一度切ってから真っ直ぐくっつけることで、髪の毛をまっすぐにしていくことができます。
この水素結合は濡れると切れます。
癖毛だったり天然パーマの方は分かると思いますが、髪の毛はちょっと濡れたり湿ったりするとうねりだったりカールが出てきてしまいます。
ストレートアイロンで髪の毛をまっすぐ伸ばしても汗をかいたりするとまた癖が出てきてしまのはこれが関係しています。
そして髪の毛は水分がなくなると再び水素結合により繋がります。
夜髪の毛を乾かすのがめんどくさいくて、半乾きの状態で寝たりすると、次の日髪の毛がすごいことになっていることはありませんか?
それは寝ている間に髪の水分が抜けて髪の毛がボサボサになった状態で水素結合によりくっついたので、そのぐちゃぐちゃの形状で固定されてしまうからなのです。
濡れている髪の毛は鎖が切れて乾くと再び鎖が繋がります。
この原理を水素結合といいます。
ストレートアイロンは高温の熱を髪に当てることによって、髪の中にある水分を抜いていきます。
そしてプレートで挟みながら鎖をまっすぐ伸ばしながら熱をあてて水分を飛ばします。
なので髪の毛がまっすぐの状態になり固定されます。
ストレートアイロンによる髪へのダメージ
ストレートアイロンによる髪へのダメージについてなのですが、原因は主に2つあります。1つは高温で一気に髪の中の水分を抜いていくので髪の毛が乾燥します。
この乾燥がダメージにつながります。
もう1つは髪の毛のタンパク質とキューティクルの損傷です。
このタンパク質は何度も熱を通すことによって炭化という現象を起こします。
例えば卵はタンパク質なんですけど生卵に熱を入れると固くなりますよね。
それを焼き続けていくとだんだんと焦げてきて最終的には真っ黒な炭になります。
髪の毛も同じで何度も熱を通すことによってタンパク質が焦げて髪の毛が硬くなってしまいますこれもダメージにつながります。
そしてアイロンの摩擦によってキューティクルが剥がれることもダメージの原因になります。
キューティクルは髪の毛の蓋のような役割をして、髪の内部を守っています。
しかしアイロンなどの摩擦によって剥がれることでその隙間から髪の中の栄養だったり水分が抜けてしまい、パサパサになったりします。
毎日アイロンされる方は、いかにダメージを少なくするかがポイントです。
参考までにおすすめのヘアアイロンのリンクを貼っておきますので、気になる方はみてください。
縮毛矯正で髪の毛がまっすにぐなる理由
次に縮毛矯正についてお話していきます。
まず縮毛矯正で髪の毛がまっすぐなる原理を説明します。
縮毛矯正をやったことがある人には分かるとは思うんですけど縮毛矯正って2回お薬塗っていきますよね?
まず1剤で髪の毛の鎖をバラバラにしていきます。
その次にストレートアイロンを使ってバラバラになった鎖をまっすぐの形につなげます。
最後に2剤を塗ってそのストレートの形を定着させます。
これが縮毛矯正の原理になります。
縮毛矯正によるダメージ
では縮毛矯正で起こるダメージについてお話ししていきます。
縮毛矯正では、薬剤によるダメージと、アイロンによるダメージの2つがあります。
まず1剤を使うことによって、髪のキューティクルを剥がして髪の中に薬剤を浸透させていきます。
このキューティクルが剥がれることによって髪の中の栄養や水分が抜けてパサついてしまいます。
そして1剤で強制的に髪の中の鎖をバラバラにさせるので髪の毛に対して結構負荷がかかってしまい、これもダメージにつながります。
そしてこの1剤を塗った時の鎖がバラバラになった状態で時間を置きすぎてしまうと、この鎖が元の状態に戻らずにダメージした時のような柔らかい髪の毛になってしまいます。
ふにゃふにゃの状態です。
そうすると髪の毛にハリコシがなくなって髪の毛がパサパサしたりジリジリになってしまう原因になります。
次に縮毛矯正でやっていくアイロンについてのダメージについてです。
まずは普通のアイロンをしていく時にも言ったタンパク質を焦がしてしまうことによってダメージをしてしまいます。
そしてもう一つは美容師さんの腕にもよるものです。
一剤で柔らかくなった髪の毛をアイロンで強く挟んでしまうと、髪の毛を潰してしまってダメージしてしまいます。
以上が縮毛矯正のダメージになります。
縮毛矯正のダメージについては正直美容師さんの腕によって変わってきますので、できるだけダメージを抑えて縮毛矯正をかけたい場合は担当する美容師選びが重要になってくると思います。
ストレートアイロンと縮毛矯正はどちらが痛むのか?
ただその人の髪のダメージレベルによっても変わってきますし、毎日アイロンをするにしても、ケアをしながらやるのとやらないのでは違うので一概には言えません。
もし今縮毛矯正をかけようか迷っている方はいつも担当してもらってる美容師さんに自分の髪の状態を見てもらったり相談するのがいいんじゃないかなと思います。
ただここまでストレートアイロンだったり縮毛矯正の違いについてはなかなか説明してもらうのも大変だと思うのでこの記事を予備知識として参考にして頂けたら嬉しいです。