今回は SNS でも流行っている髪質改善について紹介していきたいと思います。
髪質改善の種類はたくさんありますが、その中でも髪質改善トリートメントについて今日はお話ししていきます。
よくSNS等で髪の毛がつやつやサラサラになっている動画を見たことある人多いんじゃないでしょうか。
あの動画を見たら髪の毛がまっすぐになってボリュームもおさまって、髪の毛が生まれ変わると思ってる方も多いと思います。
しかし、正直僕はあんまりおすすめできません。
僕のお客様でもたまにやりたいですって言って来てくれる方もいらっしゃるんですけど、むしろ逆にお断りさせていただく時もあります。
ではなぜおすすめできないのか?
その理由と、髪質改善トリートメントのメリットデメリット、そしてよくある質問を、僕の独断と偏見を交えながらお話ししていきます。
この記事を最後まで見ると、髪質改善トリートメントがどう言うものなのか、正しい理解ができるようになるのでぜひ最後までご覧ください。
では早速説明をしていきます。
目次
酸熱トリートメントをおすすめしない理由
酸熱トリートメントというのは簡単に言うと髪の表面を酸やアイロンの熱でコーティングをして綺麗に見せるものです。
しかし、そのコーティングが剥がれてくると傷んでボロボロになった内側が見えてしまいます。
決して傷んだ髪の毛のダメージがなくなるわけではないのです。
さらに,見た目は綺麗に見えるのですが、コーティングがとれてくると、酸熱トリートメントをする前より傷んだ状態になってしまうことが多いです。
ものすごく勉強されていて、上手な美容師さんならダメージを最小限にしながらできる美容師もいると思いますが、ほとんどの美容師さんは僕も含めてダメージレスにできる方は少ないと思います。
なので、僕は酸熱トリートメントをおすすめしません。
次に酸熱トリートメントのメリットをお話しする前に酸熱トリートメントの種類とやり方を簡単にご紹介します。
酸熱トリートメントの成分は他にもあるのですがこちらの6種類を紹介させていただきます。
- グリオキシル酸
- レブリン酸
- サリチル酸
- マレイン酸
- カルボン酸
- グリオキシル酸ハイブリッド
今回はこの中でもよく使われているグリオキシル酸で説明していきます。
サロンによったり、使う薬剤によってやり方は変わるので、参考程度にしていただけると嬉しいです。
酸熱トリートメントのやり方
- シャンプー台にいってシャンプーをして
- 酸熱トリートメントをつけて15〜20分放置
- シャンプー台でつけたトリートメントを流してさらにまた新しいトリートメントをつけます
- 席に戻ってブローをする
- 最後にアイロンをして終了
この工程をすることによって目には見えない髪の内部のダメージや傷んでしまった部分に先ほどの成分のグリオキシル酸が入り込んで、髪を補強してくれます。
酸熱トリートメントのメリット
本当にサラサラツヤツヤになります。このサラツヤ髪になれる
酸熱トリートメントのデメリット
一方でこの酸熱トリートメントっていうのは簡単に言うと髪の表面を酸やアイロンの熱でコーティングをして綺麗に見せることはできるんですけど、そのコーティングが剥がれてくると傷んでボロボロになった内側が見えてしまいます。
なのでそのコーティングが剥がれないようにする専用のシャンプーやトリートメントを買わないといけないということもあります。
そして技術や髪質によっては美容院で酸熱トリートメントをして家に帰って普通の風呂に入ったらコーティングが剥がれてしまうということもあるんです。
そして髪にもかなり負担がかかってしまいます。
この酸熱トリートメントというのは、強酸性のトリートメントになります。
トリートメントだから髪にいいと思われがちですが、髪に一番ベストな状態は弱酸性です。
ここがポイントです。
弱酸性の状態が髪の毛には一番いいということを覚えておいてください。
弱酸性の髪の毛に強酸性のトリートメントを塗布してアイロンの熱を加えることによって髪の毛には負担がかかってしまいます。
さらに酸熱トリートメントは結構いいお値段がするのでもそこまでしてやらなきゃいけないって言う必要は僕はないかなと思います。
持っても1〜2週間すごく良くて3週間なのでそれに対しての費用がちょっと高い
ただ今の話を踏まえた上でも次の日に結婚式がある
大事な予定があるんだからサラサラツヤツヤに今すぐしたい
という方は今私僕がお話ししたことを理解した上で酸熱トリートメントを行う分には全然いいと思います。
よくある質問
ここまで酸熱トリートメントの仕組みやメリットとデメリットを紹介していきました。
次に酸熱トリートメント髪質改善トリートメントについてのよくある質問を紹介していきたいと思います。
くせ毛は伸びるのか?
特によくある質問が髪質改善でくせ毛は伸びるのか?という質問です。
これは先ほども説明したんですけど髪質改善トリートメントというのは髪の毛をストレートにすることを目的とはしていません。
髪質改善トリートメントの目的は髪のツヤ感やハリコシを出すことです。
なのでくせ毛をまっすぐにする縮毛矯正とはそもそも目的が異なっています。
ただ髪質改善トリートメントでも髪質の種類によっては伸びることもあるんです。
先天性の生まれつきのくせ毛はこの髪質改善トリートメントでは癖を伸ばすことができません。
反対に後天性の場合、加齢によるくせ毛やダメージによるくせ毛は伸びることもあります。
後天性の髪は、髪の中がスカスカになっていて癖が出ているので、酸熱トリートメントをするときに発生するイミン結合によってクセが伸びた感じがします。
ただこれも先ほど言った通り持続性はありません。
コーティングが剥がれればまた癖は出てきてしまうので、持ちは短いです。
ここまで私が色々お話ししたことを聞いていると酸熱トリートメントってしない方がいいんじゃないかって思う方もたくさんいると思うんですけど、やってもいい人やらなくてもいい人によって分かれます。
髪質改善トリートメントが向いていない人
- 髪の毛を伸ばしたい人
- 髪が傷んでいない人
- 金銭的にゆとりがない人
- ヘアカラーの色をよく変える人
まず癖を伸ばしたいっていう人は先ほども説明したようにそもそも髪質改善トリートメントくせ毛をきれいに伸ばすっていうのが目的ではないので正直あまり向いておりません。
次に髪の毛が傷んでいない人髪が傷んでなければそもそも酸熱トリートメントをしてもあまり効果がないリットがないので向いておりません。
そして最後金銭的にゆとりがない方
酸熱トリートメントは美容室のメニューの中でもかなり高いメニューになりますしかもさらにこの酸熱トリートメントっていうのは持続性がないので一回だけでなく定期的にやらないといけないです。
そしてさらに持続させるためにはお家でも専用のシャンプーやトリートメントを使わなければいけないっていうこともあるのでまたさらに出費が増してしまいます。
さらに、ヘアカラーの色をよく変える人も酸熱トリートメントはおすすめしません。
それは、髪の毛の表面がコーティングされることにより、カラーの薬剤の浸透や、熱によりタンパク質が変形してしまうことにより、カラーが綺麗に発色しないリスクがあるからです。
こういったことからおすすめはしにくいです。
髪質改善トリートメントが向いている人
- 髪が傷んでいる方
- とにかくサラサラツヤツヤに髪の毛を見せたい方
- 出費が重なっても大丈夫な方
髪が痛んでいる方は髪の毛の中の栄養分や水分が抜けてしまってスカスカの状態になっているので、酸熱トリートメントをすると、スカスカの部分を補強してくれるので、髪に弾力をつけて、針腰がある、健康な髪に見せることができます。
常につやつやサラサラにしたい方にはおすすめですが、しっかり家でも専用のシャンプーやトリートメントでケアをする前提になります。
そして、経済的に余裕がある方であれば、問題ないと思います。
まとめ
今回は髪質改善トリートメントについての紹介でした。
何事にも言えることですが、メリット、デメリットをしっかり理解した上でやっていただけたらなと思います。